この度、日本、台湾、マレーシアの3つの街の年越しを舞台に素直になれない恋人たちを描いた映画『越年 Lovers』(配給:ギグリーボックス)が2020年12月に公開することが決定し、作品の舞台となった山形では全国に先駆けて先行公開することも決定いたしました。
公開決定に合わせてメインキャストのコメントが到着し、場面写真が解禁となりました。
本作は、雪に包まれた日本の山形、台湾の首都・台北と彰化(しょうか)県の海辺の町、そしてマレーシア・クアラルンプールの魅力的な3つの地で紡がれる恋の物語。
監督が山形の雪と桜にインスパイアされ撮影が決まったという日本パートでは、久しぶりに帰郷する主人公・寛一(ひろかず)を同県山辺町出身の峯田和伸(銀杏BOYZ)が演じる。寛一の幼なじみで初恋相手の碧(あおい)を演じるのは山形市出身の橋本マナミ。美しい山形の雪景色の中で数十年ぶりに再会する寛一と碧の物語のほか、本作では台湾とマレーシアも舞台となり、それぞれの街で素直になれない恋心たちが描かれ、台湾パートには“ピピ”の愛称で日本でも活躍するヤオ・アイニンが出演している。
海外でも人気の岡本かの子の短編小説集に感銘を受けた台湾の実力派女性映画監督グオ・チェンディ(郭珍弟)が脚本・監督を務め、ノスタルジーと旅情を誘う映像美で紡いだ。同じ越年の風景でも北国・山形のマイナス20℃の雪景と30℃を越す灼熱のクアラルンプールとの稀有なコントラストが映し出された本作について、「それは、時に冷め、時に熱を帯びる愛情のプロセスのようでもあった」とグオ監督は語る。
昨年11月に行われた第15回山形国際ムービーフェスティバル2019で初めて本作がお披露目された際には、多くの地元ファンが会場を埋め尽くし満席となり、地元ファンから多くの称賛を受けた。
今回の公開決定を受け、峯田は「写し取られた映像を見ると、まるで北欧映画のワンシーンのようでした。かつて僕が生きていて、そして今は僕だけがいないような山形の静けさの中で、橋本マナミさんと目と目を合わせました。吸い込まれそうでした。真っ白なまま、あたたかい映画になっています。」と共演シーンを振り返る。
橋本は「峯田和伸さん演じる寛一と対峙したときに色々な感情が溢れてきましたが、同郷の峯田さんのおかげでリラックスして演じることができました。地元の方も出演者として出られているシーンがいくつかあり、山形ならではの温かさも感じられる作品です。山形の美しい雪景色を舞台にした寛一と碧の純愛を楽しんで頂けたら嬉しいです。」とコメント。
合わせて解禁となった場面写真は、ギターを片手に優しく碧を見つめる寛一と原作の「老妓抄」を手にする碧の2ショット、久しぶりに会う地元の人々に笑顔で挨拶する寛一、そして雪景色の中に佇み笑顔を向ける碧の3枚。
愛に生きた作家・岡本かの子が紡いだ傑作小説をもとに、恋だけが人生じゃないけれど、こんな恋があってもいいと思わせてくれる、オトナ女子が共感せずにはいられない作品が誕生した。
■峯田和伸(寛一/ひろかず 役)
撮影が行われたのは僕が生まれ育った山形の街でした。辺り一面、真っ白な雪景色。夜になって照明がつけられ、長靴で雪道を踏む足音だけが聞こえる。写し取られた映像を見ると、まるで北欧映画のワンシーンのようでした。かつて僕が生きていて、そして今は僕だけがいないような山形の静けさの中で、橋本マナミさんと目と目を合わせました。吸い込まれそうでした。真っ白なまま、あたたかい映画になっています。
■橋本マナミ(碧/あおい 役)
このたび碧役を演じさせていただきました橋本マナミです。こんなに真っ直ぐで透き通るような純愛の物語を演じるのは初めての事でドキドキしていました。峯田和伸さん演じる寛一と対峙したときに色々な感情が溢れてきましたが、同郷の峯田さんのおかげでリラックスして演じることができました。地元の方も出演者として出られているシーンがいくつかあり、山形ならではの温かさも感じられる作品です。山形の美しい雪景色を舞台にした寛一と碧の純愛を楽しんで頂けたら嬉しいです。